鉢伏のなしのき
天然記念物
野生ナシの巨樹で、細野集落から杉尾峠に通じる林道中、鉢伏山(標高600m)の頂上を越え、やや平地に差しかかったところに自生し、古来より冬期の五箇山往来の際目標としてされた。地名もその一帯を「梨の木平」と称している。
10月頃になると直径3〜5cmほどの果実をたくさんつける。生のまま食べると、酸味と渋味が多く甘みはほとんどない。
所在地:南砺市
所有・管理者:細野、西明、北野集落
指定年月日:昭和40年1月1日
縄が池みずばしょう群生地
天然記念物
縄ヶ池は標高830mの山中にあって、尾根と尾根との間にできたため池である。周囲にはミズバショウの群生する湿原がある。
ミズバショウは本来、本州中部地方では標高1000m以下では自生しないとされているにもかかわらず、縄ヶ池周辺では標高800mで大群落をなして自生していることが注目されている。
所在地:南砺市蓑谷 入会地
所有・管理者:蓑谷北野森林生産組合
指定年月日:昭和40年1月1日
蝋山越の彼岸桜自生地
天然記念物
蓑谷集落から高清水山への山道、蝋山左側の山腹一帯が越の彼岸桜の自生地である。雑木にまじって樹の高さ4〜5mのものが約60本程度自生している。エドヒガンとキンキマメザクラの交雑であると考えられている。
所在地:南砺市蓑谷蝋山
所有・管理者:個人所有
指定年月日:昭和40年1月1日