本堂は宝暦9年(1759)に新築上棟しており、県内の真宗大型本堂の遺構のうち、
規模では高岡勝興寺本堂に次いで2番目の大きさである。山門は文化6年(1809)に上棟し、禅宗様で統一されている。鐘楼は天明6年(1786)に上棟
しており、地元大工山村與四郎の作である。太鼓楼は最古と伝え、嘉永3年(1850)に式台門を移築したときに現在地に移築された。
所在地:南砺市城端405
所有・管理者:善徳寺
指定年月日:平成5年4月9日
教念寺本堂「向拝」
建造物
教念寺は浄土真宗本願寺派で、慶安3年(1650)10世行蓮の時に、現在地に再建された。
建物の正面に一間の向拝を付け、海老虹梁で身舎と繋がっている。木鼻の線や、虹梁の渦若葉は江戸初期の様式を示すもので、貴重な建造物である。
所在地:南砺市城端369
所有・管理者:教念寺
指定年月日:昭和62年10月7日
熊野神社本殿
建造物
熊野神社は細野丸塚の東山裾野にあり、昭和9年(1934)に建てられた拝殿の裏に本殿がある。本殿は天保10年(1839)に造られた鞘堂に納められている。
本殿は一間社流造で、屋根の化粧柱は、繁柱木背返しに割付、柿葺をしている。江戸初期寛永以前の建物と見られ、保存状態も非常に良い。
所在地:南砺市細野丸塚215 熊野神社
所有・管理者:細野区長
指定年月日:昭和57年7月13日