彫刻
真宗の古刹、安居寺の本尊である。カヤ材の一木造りで量感豊かなものである。頭には
宝冠をつけ肘や腕にかざりのある見事な腕輪をはめる。顔の形や耳はやや長く、眼は切れ長で、口元は小さく、総体的に温和な顔立ちである。上体はやや前かが
みで、足をふみ出す。耳には全国でも珍しい珥とうという「イヤリング」状のものをつけている。平安初期の作で、長く秘仏として信仰を集めている。
所在地:南砺市安居4921
所有・管理者:安居寺
指定年月日:大正15年4月19日
彫刻
安居寺本堂に安置されている。阿弥陀仏という珍しい仏像で、正面を見ず、ふり返ったようにわずかに首を左に曲げている。
動きは少なく、袈裟の端や裳、両足は静止の状態である。半等身のヒノキ材の寄木造りで、室町時代の作である。室町以前の見返阿弥陀如来像は、全国でも数体しか知られていない。
所在地:南砺市安居4941
所有・管理者:安居寺
指定年月日:昭和49年7月1日
彫刻
安居寺収蔵庫に安置されている。地主地蔵ともいわれる。石造りで光背は円光、凝灰岩
様の目の細かい一石に刻まれ、台座裏には円型の繰り出しがある。右足は折り曲げ、左足を前に懸け出し、衣裳を台座に懸けている。左手に宝珠、右手に錫杖を
持った延命地蔵と呼ばれる姿である。鎌倉時代の作で、砺波地方には、この像の模した作がみうけられる。
所在地:南砺市安居4941
所有・管理者:安居寺
指定年月日:昭和40年1月1日