井波町肝煎文書
古文書
加賀藩治下の近世井波町の町役人であった歴代の肝煎が、書き記した4万点に及ぶ文書が現在まで保存されてい
る。江戸期、特に宝暦期以降の膨大な町方文書が残っている例は、全国的に数少ない。砺波郡における在郷町としての地場産業、特に蚕種業、絹織物業などの関
係資料が冊子、および一紙文書として多く保存されている。藩からの御留書は、享和4年(1804)以降、明治18年(1885)に至る82年のうち69年
分がそろって、同年代の人別帳と対比できる残存状態である。
江戸期に続く明治初期の文書も残存し、地方の在郷町が時代の転換期に制度的にも経済的にもどのように対応したかを把握する資料がある。
所在地:南砺市井波520
所有・管理者:南砺市
指定年月日:平成16年10月26日